こんにちは。
ブログは寝ていますがシュトレンの妖怪は起きています。
たらふく食べたあとすっかり満足してしまい、気づけば2020年11月、今年もシュトレンの足音がドスドスと聞こえ始めた今日この頃、完全に伸びきった記録へのやる気を叩き起こしてシーズンに滑り込みました。
放置しすぎてレシートやらメモやらの一部を紛失してしまい、不完全情報になって申し訳ない。
若い方がよさそうなものはそれなりに、熟成できそうなものは長め熟成で食べております。食感や風味は熟成具合によって変わるので、参考程度になさるのがよろしいかと。
皆様のシュトレン選びの一助となれば幸いです。
昨年の分はこちら。
京都のおいしいシュトーレン
雨の日も風の日も @北大路
毎年恒例、東急ハンズ京都店でのシュトレンイベント、2019年は「シュトレンEXPO」と題して開催されました。セレクトは安定のPAINLOTです。
こちらはEXPO購入品その1。お店は北区紫野、大徳寺や建勲神社の近くですね。通称「雨風」、お店の名前がもう素敵。
「レベッカ シュトレン 」
価格:1,000円(税抜)
長さ×幅×高さ:7.5×6×6cm
洋酒の香りただよう、小ぶりなキューブのシュトレン。とりわけかたいというわけではないのに、薄く切っても崩れない。密度が高いんですね。いちじく、クランベリー、ドライストロベリーなどのフルーツとナッツ類を赤ワインとベリージュースで煮込んでおられるとのことで、生地も周辺を残してベリー色に染まっております。
フルーツ多め、クランベリーの酸味が効いていい感じ。パンプキンシードの食感も楽しいです。ぎゅっと詰まってしっとりしつつ、食べ心地は軽やか。長く熟成させて…というよりは、フレッシュなうちに食べきるのがおいしい。サイズも値段もお手頃で、色々食べたい人にもおすすめです。
雨の日も風の日も
https://www.instagram.com/amenohimokazenohimo/
パン処太陽 @嵐山
シュトレンEXPO購入品その2。2019年オープンの新しいお店です。最寄りは京福嵐山線の鹿王院駅、朝は7:30から開店されているとのこと。朝弱い民としてはこの時点で尊敬があります。すばらすばら。
「シュトレン」
価格:2,649円(税抜)
長さ×幅×高さ:18×9×4.5cm
重い。ずっしり重い。包みを開けるとバターとスパイスの香りが立ちこめます。これでもかとレーズン、そしてオレンジピールやクランベリー。とにかくぎゅうぎゅうに具材がつまっている…すごいぞ…。
噛めば柚子とオレンジの爽やかな香り、ほのかな苦味も感じられます。ラム酒漬けと思われるナッツの食べごたえも嬉しい。そして甘い。シュトレンは大体甘いですが、あえて言うほど甘い。でもこの強さこそシュトレンだーッと、若々しいパワーで押される感じが心地よい。大きさもあり、少量で満足するのでアドベント向きです。
今年も申し上げましょう。
重さがすべてじゃないけれど、重たいシュトレンよいシュトレン。
パン処太陽
https://www.instagram.com/pan_taiyo/
アンドブレッド キタヤマ @北山
シュトレンEXPO購入品その3。お店は北山ですね。シニフィアン・シニフィエを始め、有名店で活躍してこられたシェフの自店ということもあり、2018年オープンながら京都のパン好きで知らぬものはいない実力派でございます。朝は7時オープン。もはや平伏するしかない。
昨年、あまり情報を持たないまま、ふらっとお店に立ち寄ったところすでに売り切れており、その後シュトーレン博での獲得にも失敗した経緯があり、柄にもなく納品日朝一に開店待ちをいたしました。
オープンと同時に売り場へ向かい手に取ろうとしたところ、横から手が数本にゅっにゅっと出現しまして、同志たちよ…と思ったり。妖怪の考えることはみな同じ。オレ オイシイ シュトレン タベタイ。
余談ですが、誰も何も言わないのに、一瞬にして「これは…ひとりひとつですね…」という協定のような空気が場に生まれたのが印象的でした。私も納入数が多ければ2つ買うつもりで行ったんですけれども。明らかに少なかったからね。皆食べてみたいもんね。平和な妖怪活動に幸あれ。
「シュトーレン」
価格:2,000円(税抜)
長さ×幅×高さ:12×7.5×5cm
とにかく「ねっちり」しております。包丁もねちっ…と沈んでいく。粉糖も分厚くはないのですけど、びちっとくっついています。
たっぷりのドライフルーツ、ホールのナッツ。アプリコット、マンゴーなどの酸味が爽やかです。フルーツは白ワイン漬けでしょうか。洋酒の強いにおいはせず、スパイスもないので、これらが苦手な人もOKです。
食感もねっちり。コクのある生地でおいしい。原材料を見ましたら「生クリーム、ヨーグルト」とあります。パンかお菓子かで言えばお菓子寄りですが、どちらでもない「日本式シュトレン」の到達点のひとつという感じ。それでいてお値段もこなれて、そりゃあ人気も出ますわね。ほんとにね。
_AND Bread kitayama
https://www.facebook.com/andbread.kyoto/
ブーランジェリーモリモリ @丸太町
2019年オープン。烏丸二条をちょっと東に入りますと、親しみやすくかわいいロゴと緑の扉がお出迎え。オーナーシェフとパティシエの方がタッグを組んで運営されているとのことで、食事パンから焼き菓子まで、種類豊富な品揃えです。個人的にはハード系がおいしくて嬉しい。
「シュトーレン」
価格:1,200円(税抜)
長さ×幅×高さ:16×7×5cm
ドライフルーツ、抹茶、チョコの3種類ありまして、オーソドックスなドライフルーツを選びました。レーズン、ブルーベリー、クランベリー、マンゴー、アプリコット、いちじく…と種類多めに入っております。ナッツはなし。スパイスとお酒の気配もあまり感じません。
特徴としてはまず冷蔵でございます。そしてかたい。切っても崩れにくい。シュトレンはそれぞれにかたいものですが、フランスパンのような独特のかたさ。中は意外なほど軽い食感で、たっぷりのフルーツ類による酸味もあり、もりもりと食べられます。
どっしりお腹にたまるタイプではないので、数種類揃えて食べ比べも楽しいかも。夏に登場したらしいサマーシュトーレンも気になる。またお伺いしたいお店です。
Boulangerie MoriMori
https://www.instagram.com/boulangeriemorimori/
ボン・ボランテ @丸太町
荒神口から少し南へ下がったところ、工房のような雰囲気の石窯パンのお店。鴨川では荒神橋周辺が一番のお気に入りでございまして、焼きたてパン買って川縁で食べながらのんびりすると最高。なんですが、最近はトンビ怖くてあんまり実現してません。あの人たち近くで見るとまじほんと猛禽(語彙力)
出会ったら食べていただきたいものとしてグリッシーニ。持って帰って生ハムなど巻くのもよし、ぽりぽりしながら周辺を散策するのもまた楽しいのです。
長さ×幅×高さ:11×11×4cm
包みを開けるとオレンジの香り。周りはグラニュー糖です。ホールのアーモンド、くるみ、レーズン…とシンプルで間違いのない具材。漬け込みなのか、ナッツを噛むとお酒の存在感がふわっと広がります。
色が濃いめですね。外はさくっと、中はしっとりして、薪窯パワーを感じます。クッキーのようなほろほろ感もありつつ、さほどお菓子っぽくはない。甘さ控えめのぐっとつまった生地でおいしい。
お値段は1,200円くらいだったかなあ。私は素トレンを買いましたが缶入りもあって、こちらはプレゼントにおすすめです!
bonne volonté
菓子・茶房 チェカ @岡崎
平安神宮や京都市動物園近くの洋菓子店。2階がカフェになっていて、休日はしばしば行列のできる人気店です。ドーナツ型のティラミスやオーダーしてからカスタードを詰めてくれるシュークリームが名物ですが、近年はもっぱら夏のかき氷、とりわけプリンかき氷のお店として界隈に名がとどろいている模様。
「シュトーレン」
価格:2,000円(税抜)
長さ×幅×高さ:23×7.5×4.5cm
大きくてしっかり重たいシュトレンです。わーい。しっとりしてほろほろの食感、発酵バター使用のリッチな生地。柑橘の爽やかな香りがします。ジンジャーや各種スパイスも使われていますが、強く主張はしていません。
ナッツはアーモンドとピスタチオ。ピスタチオがあると断面が華やかになっていいですね。アーモンドはスライスがたっぷり入っておりまして、かめばかむほど豊かなお味になってまいります。フルーツはいちじくをメインにオレンジ、レーズン、リンゴ、レモンというラインナップ。
バターたっぷりのお菓子屋さんらしいシュトレン 。熟成すると味わい深くなるタイプなので、楽しみも長持ちでございます。
cheka
https://ja-jp.facebook.com/kashicheka/
しろはとベーカリー @烏丸御池
烏丸通から押小路を東にちょっと入ったあたり、鳩の看板が目印の小さなお店。人気は薄皮のクリームパンとのこと。初めてお伺いしましたが、思いのほかハード系が種類豊富でときめきました。かわいい外観に油断して素朴な品揃えを想像していた私ときたら。反省。接客もほんとうに感じがよくて、心と胃袋がほかほかします。
「ほうじ茶のシュトーレン」
長さ×幅:14×8.5cm
今シーズン初の変わり種。サンライズのような形状をしています。包みを開くとふんわり広がるほうじ茶の香り。砂糖もうっすら緑がかっていまして、これもお茶なのかしら。どうなのかしら。
生地はこんがり焦げ茶色。密度がありつつ軽やかで、パウンドケーキに近い食感です。香ばしくてとってもおいしい。大きめのナッツも食感のいいアクセント。そして最後に抜けていく柚子の気配。和〜ッ!
お茶とも合いますし、苦めのコーヒーとの相性も最高。お値段1,000円ほどだったと思います。お値打ちです。
Shirohato Bakery
アルチザナル @出町柳
京阪出町柳駅から徒歩5分ほど。パン・ストリートこと今出川通りに面し、しばしば「おしゃれすぎて入りにくい」と言われるモダンな店構えのお店。大きな木の扉をえいと開ければ広々とした空間が広がり、パンが美しく整列しております。
「シュトーレン」
長さ×幅×高さ:13×7×5cm
価格は2,500円くらいだったかなあ。ちょっとうろ覚えです。予約の時はまだ価格が決まっていなくて、「今年はバニラが高くなってて、ちょっと上がるかも…」と伺い、「時価…!」と思って謎の感動がありました。
というわけで、バニラの甘い香りがいたします。バニラビーンズの点々も見える。お酒はフルーツを噛んだ時に少し、スパイスはほとんど感じません。
具材の記載がないのですが、目視ではレーズン2種、クランベリー、オレンジピール、いちじく…まだ何かあるなあ。アプリコットかな。判別力の低い舌がうらめしい限り。ナッツはスライスアーモンドです。
粉糖はさらさら落ちます。生地は密度しっかり、我が家のナマクラ包丁でも崩れません。焼きが強めなのか、周りはさっくり、中はしっとり。甘さもしっかりあるお菓子寄りのシュトレンです。大変においしい。
とにかく全体の調和、まとまりがすばらしいんですよ。傑作と呼ぶにふさわしい一本だと思います。
boulangerie Artisan’Halles
日曜日のごちそう @出町柳
御所南のパン教室。レッスンだけでなく、お菓子やジャムの通販もなさっています。シュトレンは府内外のカフェなどに納品があり、たまに通販チャンスも発生するようなのでSNSでご確認ください。2019年は喫茶にお伺いして、タルトタタンをいただきました。ごちそうさまでした。
「クリスマスシュトーレン 」
価格:1,900円(税抜)
長さ×幅×高さ:13×7×4cm
生地はしっとり柔らかめの(毎度のことながら変な言い方ですが)パン系シュトレンです。5mm〜1cmにスライスがおすすめと記載されていたものの、うちのナマクラ氏では1cmが限界。
具材はラム酒漬けのレーズンといちじくのみ。シンプルですが、オーガニックのものを厳選しておられるとのことで、素材へのこだわりが感じられます。特にいちじくは大きいのがごろっと入っていておいしい。
甘さはぐっと控えめ、ラム酒もスパイスもしっかり感じる大人向けのシュトレン。チーズやワインとの相性も抜群で、楽しみが広がる1本でございます。
Le repas de dimanche*
http://dimanche.cocotte.jp/
(旧)菓子工房mint @北野白梅町
手作り市などのイベントでも大人気、実店舗は西陣の洋菓子店。だったのですが、愛知県は額田郡にお引っ越しされまして。2020年1月より「アトリエ ミント」として営業なさっております。でも泣かないで京都民…通販が!あるからね!
「シュトーレン」
価格:1,380円(税込)
長さ×幅×高さ:15×7×4cm
コーティングは粉糖&グラニュー糖。しゃりっとした楽しい食感、ほどよい甘さ。バターたっぷりのコクのある生地に、スパイスのジンジャーが効いています。
華やかでかわいい雰囲気の断面です。マンゴー、アプリコット、クランベリーなどの爽やかな酸味と、ダイス状のローストアーモンドの香ばしさがいい塩梅。マジパンが端までみっちり詰まっていて嬉しい!
厚め(1.5cmほど)に切って2分ほどトースターで温めるとよい、とのことでやってみましたが、風味が増してこれまたおいしい。ぜひお試しください。
(新)Atelier mint
https://ateliermint.stores.jp/
グラン・ヴァニーユ @烏丸御池
「バニラの種」を意味する店名にぴったりな、白を基調としたかわいいパティスリー。喫茶もあり、お伺いした日はマダムの皆様で賑わっておりました。当方、ケーキにやや疎いのですが、その道の方には外せない名店だそうです。
「シュトレン」
価格:2,800円(税込)
長さ×幅×高さ:18×8×4.5cm
こちらはプレーン。他にショコラとルージュの3種類。
切ればぱらっと剥がれるコーティング。シナモンのいい香りが漂います。だいぶ寝かせていたのもあって生地はしっとり。特に端はバターがぎゅっと染み込んでいてたまりません。
ナッツたっぷりでリッチな感じ。アーモンド、くるみ、カシューナッツ…と記載があるのですが、カシューナッツは見つけられず、かわりにマカダミアナッツが出現しました。謎アップグレード。
フルーツも定番のレーズンやオレンジの他、プラム、洋梨、チェリーなど豪華な面々。おいしくて品のよい、パティスリーらしいシュトレンです。
grains de vanille
https://grainsdevanille-com.myshopify.com/
四分の一
11月、LINNETでの関美穂子さんの展示、「小さな贈り物展」にお伺いした際に購入いたしました。
Twitterアカウントの説明によりますと、四分の一とは「部屋」であり「屋号」であるとのこと。現在、北白川は銀月アパートメントの「ロワジール」という「部屋」でもお菓子などいただけるようです。
「シュトレン」
長さ×幅×高さ:12×8×4cm
みちっとくっついたきれいなコーティングは上品な甘さ。密度のある生地でかなり薄く切れますが、食感はふんわりしているのが印象的。バターもぎゅっと染みていて、豊かな風味が感じられます。
レーズンたっぷり、ナッツはくるみ。シンプルな素材で滋味あふれる優しい味わいですが、噛むたびにラム酒がぱっと広がって華やか。ラムレーズン好きにおすすめしたい、大人仕様のシュトレンです。
四分の一
https://twitter.com/yon_ichi_room
ユーゲ @下鴨
四分の一と同じ、LINNETのイベントにて購入。11月に入ると妖怪アンテナを立てて暮らしているので、しばしばシュトレンがシュトレンを呼ぶという状態になります。
お店は下鴨神社近くのカフェ(多分)。未だお伺いしたことがなく、行った人に聞いても「ゆるい」「いつ開いているのかわからない」「何が出てくるのかよくわからないが何を食べてもうまい」などと要領を得ない回答が返ってくるので、私の中では実在と非実在の間をたゆたう不思議な空間として認識されているのですが、シュトレンはまごうことなき実体です。
「シュトーレン 」
長さ×幅×高さ:11×8.5×4cm
ブラウンシュガーにふっさりと包まれております。コクのある甘みでおいしい。端は香ばしく、中はねっちりした生地。マジパンもありますね。
カリッと食感のいいナッツはアーモンドとくるみ、ごろごろ入ったラム酒漬けのフルーツはレーズン、いちじく、レモン&オレンジピール。特に柑橘ピールに厚みがあり、抜群の存在感を発揮しています。
画像がなくて恐縮ですが、関美穂子さんの包み紙がかわいらしい。誰かにあげたくなるラッピングです。そういえば私も、随分と前に友人からいただいたのが、このシュトレンとの出会いでした。ありがとうありがとう。
yugue
ラ・ポーズ
ヨーロッパ郷土菓子の菓子店。現在は店舗での販売はなく、イベント販売が中心とのこと。関東、東海エリアでの出店もしばしばあるようです。
おいしいだけでなく、買いやすい価格で大変ありがたい。通販もあって更にありがたい。スペキュロスのかわいさをぜひ一度見てください。
「シュトーレン 」
価格:1,200円(税抜)
長さ×幅×高さ:12.5×10×4cm
期限ギリギリまで寝かしましたが、粉糖が真っ白でございます。大変きれい。
本年唯一の「ざくざく系」シュトレンです。ざっくり&ほろほろの生地と、ねっちりしたドライフルーツの対比が楽しい。フルーツはレーズン、クランベリー、アプリコット、いちじく、ナッツはくるみです。
砂糖をつけたままだとしっかり甘いので、お好みで少し落としてもよいかと。軽やかな食感に油断して、ついつい食べ過ぎるのが玉に瑕。ごちそうさまでした。
La pause
https://lapause.theshop.jp/
ソロ @下鴨
下鴨の疏水沿い、美容室に併設されたパンとお菓子のお店。ロケーション素敵、お店素敵、シェフ素敵という素敵の集合体に、おいしくて手頃な価格のウィーン菓子やパンの数々。とにかく近所にほしすぎます。
「solo シュトレン」
価格:2,500円(税込)
長さ×幅:20×10cm
包みを開けるとふわっとオレンジの香りがします。フルーツはクランベリー、オレンジ、りんご、ナッツはアーモンドとくるみ。周りはバターが染みてしっとり、中はやわらかな生地です。おいしい。
スパイスもお酒もしっかり感じられるので大人向け。特にお酒、なんとも言えず豊かに香るので原材料を見ましたところ、ラム酒やブランデーをはじめ、ワインやキルシュなど、様々に使われていてなるほど…と思いました。
どっしり大きくて、シュトレンらしい王道シュトレン。このシュトレンこそがお店を始められた理由のひとつというのもうなずける、気負いなくも洗練された逸品でございます。
Solo
https://www.instagram.com/Pyracantha_et_Solo/
ファイブラン @烏丸御池
室町三条のブーランジェリー。シェフは福岡の名店パンストック出身の方で、お店のレイアウトなどもパンストックDNAに満ちているらしく「わかる人にはわかる」とのことですが、私はパンストック未経験なので全くわかりません。
広々とした店内にはたくさんのパンが整然と並び、奥にはイートインもあります。そしておしゃれな雰囲気からは意外なほどのお値打ち価格帯。初めて伺ったので色々買ってみましたが全部おいしかったので、ちょっと打ちのめされました。また何食べてもおいしいパン屋ができてしまった…。
おすすめは「めんたいフランス」。味はもちろん成形も美しいので、ぜひフルサイズをどうぞ。
「シュトーレン (プレーン)」
価格:2,000円(税込)
長さ×幅×高さ:16.5×5.5×5cm
すらっとしたスクエアのシュトレン。賞味期限が2月下旬まであったので、ずいぶん長く冷蔵庫でお休みいただきました。
しっかり密にしまったコクのある生地と、たっぷりのフルーツが魅力の1本。レーズン、クランベリー、いちじく、それから何かねっとりとしたサムシングが…プルーンでしょうか。しらんけど。
ナッツとスパイスはなし。リキュールは使用されていますが、さほど感じないので食べやすいと思います。パンというよりはパウンドケーキに近いシュトレン。お菓子系が好きな方はぜひ買いましょう。
fiveran
https://fiveran.jp/
以上、2019年の京都のおいしいシュトレンでした。18個食べて、うち16個をご紹介できました。
去年、ペースがハイすぎるという反省をしたのに生かされてないやんけという話なんですけれども、それは何故かと申しますと、この1年だけでも3個のシュトレンが様々な理由で現世からなくなったのを把握し、「いま食べなければ失われるかもしれない」という強迫観念によって、再び狩猟の場に出てしまったからです。オーマイ業。
とはいえ、別れがあれば出会いがあり、喪失があれば誕生もあるわけでございまして、2020年も新たなシュトレンとの出会いを楽しみに、のんびりやってまいりたいと思います。
シュトレン STOLLEN 改訂増補版 ドイツ生まれの発酵菓子、その背景と技術
シュトレン編集委員会/旭屋出版
シュトレンへの愛と理解がもりもりと深まる一冊。
パン語辞典: パンにまつわることばをイラストと豆知識でおいしく読み解く
ぱんとたまねぎ/誠文堂新光社
ぱらぱら眺めるだけでも楽しい。イラストもかわいい。