昨年の発売以来、話題のベースパスタを食べてみました。
1食で1日に必要な3分の1の栄養素を取れる「完全栄養食」。忙しい人や栄養の知識がない人でも、簡単に健康な食事ができるようにと開発されたそうです。
料理はあまりしませんが、食べるのは好きです。健康食にも興味があるけど、サプリメントや液体を食事の代わりにするのはちょっと味気ない。でも主食なら…というわけで試してみることに。ちなみに、完全栄養のパスタは世界初なんだとか。
ベースパスタは1食125g、31種類の栄養素が入ってカロリーは364kcal。詳細は公式サイトに記載されています。
BASE FOOD
https://basefood.co.jp/
平打ち麺のフェットチーネと細麺のスパゲッティがありまして、今回はスパゲッティにしてみました。公式サイトとAmazonで取り扱いがあります。賞味期限は約3ヶ月とのことでしたが、Amazonで注文したところ、届いた時点で1ヶ月を切っていました。それでも、生パスタとしては十分長い方ですね。
オシャンティなパッケージ。さすがグッドデザイン賞。
なるほど…これが金で買える健康というやつか(小声)
3食入りです。
ベースパスタ×無印良品「じゃがいもとトマトのジェノベーゼ」
早速食べます。1食目はジェノベーゼ。良品週間で買って放置していたソースです。
まずはベースパスタを茹でます。茹で時間は1分。早い。一本の長さは19cmほどと短めです。このあたりも時間短縮の秘訣なんでしょうか。
茹でる前のベースパスタ。見た目は蕎麦似。
お湯には通常のパスタと同じくらいの塩を投入しました。厳密な割合は不明ですが、舐めるとちょっとしょっぱいレベルの塩水です。
1分ほんと早い。すぐ茹で上がる。ソースと和える前にベースパスタだけを食べてみます。食感はもちもち、そこにチアシードのプチプチが加わります。味は蕎麦っぽく…はないけど香ばしく、風味豊かです。
ソースと和えましょう。和えました。
先生、色が。
なかなか強いビジュアルですが食べましょう。麺が短く、フォークでは巻きにくいのでお箸がよろしい。ベースパスタに主張があるぶん、バジルの存在感はやや控えめになっています。がっつりバジルを感じたい人はノーマルなパスタの方がいいかもしれません。でも、雑穀にジェノベーゼは合っているように感じます。より複雑な、滋養みが増した味というか。
盛りを見た段階ではお上品な分量かと思いましたが、意外とお腹がいっぱいになりました。どっしりたまる。
最初の感想としては「普通においしい」です。機能性食品ゆえの食べにくさは全然ありません。雑穀米や全粒粉のパンが好きな人は、積極的に好きな味じゃないでしょうか。
ただ、ひとつ気になったことがあって、ちょっと味が濃いんですよね。塩気がしっかり感じられる。なんでかなあとベースパスタの原材料情報を見てみましたところ。
真昆布粉末・・・成長や代謝を促す甲状腺ホルモンの成分として欠かせないミネラルであるヨウ素が豊富。海風で干したような風味や旨みの由来。
調味料(無機塩)・・・海水より精製された成分。カリウムが豊富に含まれ、塩分(ナトリウム)の摂り過ぎによる悪影響を抑え、血圧を下げる作用があると言われている。潮の風味の由来。
引用:BASE FOOD MAGAZINE/BASE PASTA™に含まれる12種の原材料と31種の栄養素
昆布と塩。昆布の旨味によって味がしっかりめに感じられるという可能性はありそうです。塩のほうは食塩相当量1食あたり0.1g、さほどの量ではないんですけど、乾麺のパスタにほとんど塩が入っていないことを考えると、多少なりとも味に影響があるかもしれない。
これらを勘案して、次回は茹でる際にお湯に入れる塩を半分くらいで試してみることにしました。
ベースパスタ×ブーロ・エ・パルミジャーノ
さて2食目です。
BASEFOOD’s BLOGにイタリア郷土料理店ペペロッソの提供メニューのレシピ というエントリがありまして、これがうまそうなんですわ。
料理をほとんどしない人間ですが、おいしそうなレシピを見かけるとやってみたくなります。危険ですね。やりましょう。
しかしながら、主役たるペコリーノ・ロマーノが近所のスーパーにない。インターネットで塊が売っていますが、何せ必要量はたったの14gです。持て余すのが目に見えている。
で、小口で手に入れやすいパルミジャーノ・レッジャーノでできんもんかなと調べたところ、ブーロ・エ・パルミジャーノというパスタに行き着きました。パルミジャーノとバターのシンプルなパスタ。うまそう。本来のうまそうレシピの再現から早くも脱線していますが、今回はこちらを作ることにしましょう。公開されているレシピを見比べてみたところ、パスタ100gに対してバター15g、チーズ15gというのが基本のようです。
ところで更なる問題がありまして、チーズを削る器具がないんですよね。普通のおろし金でなんとかなるもんだろうか。知恵袋先生に聞いてみたところ「少量でしたら手でもいけますよ(^^)」とのご回答。おう少量やでこれ幸い、というわけで手で粉砕チャレンジしてみることに。手で粉砕するんなら細かい方がよかろうと、チーズは東京デーリーのチーズチップスシリーズにしました。これは外飲みの時に大変お世話になっているおつまみです。食べやすくてパッケージがかさばらないのでおすすめ。
話がそれました。作ります。まずは下準備としてチーズを粉砕しましょう。直接触るのもなんなので、ビニール袋に取り分けて上からバキバキとやります。バキバキ…バキバキ…おや…粉砕…できないな???
パルミジャーノ氏、意外と水分があるらしく、ねっちりして全然細かくなられません。こねくり回して奮闘し、なんとか細かめのそぼろ状になったところで諦めました。大人しくおろし金でおろせばよかった。先生、少量でも手ではいけませんよ(^^)
気を取り直してバターを溶かし、ベースパスタを茹でます。塩は前回の半分くらい。バターの色が濃くなってきたあたりで茹で汁を加えて乳化。乳化…してるのかこれ。めちゃくちゃ怪しいんですがベースパスタが一瞬でできるのでとにかく投入します。ここで例のそぼろパルミもジョインしてかき混ぜることしばし。黒胡椒をふりましたら、
はい。
肉眼でそぼろが確認できますね!
おそらく料理のできるみなさまにおかれましては、大変血圧の上がる展開かと思われます。申し訳ない。おそらくこれ失敗なんですけど、食べたら普通にうまかったんですよ。ということはですね、ちゃんと作ればめちゃくちゃおいしいに違いない。ぜひお作りください。
ベースパスタ×青の洞窟 ボロネーゼ
さて3食目です。ボロネーゼが1番好きなのでとっておきました。
ここでBASE FOOD MAGAZINEの【保存版】ベースパスタのおいしい食べ方というエントリを何気なく眺めていましたところ、こんな記述がされているではございませんか。
BASE PASTA™の食べ方は基本的には普通のパスタと一緒です。
100℃の沸騰したお湯で、麺が踊るように、2分間茹でる。(細麺版は1分)
(レトルトのソースをつかう時・・・塩を入れずに茹でる。)引用:BASE FOOD MAGAZINE/【保存版】ベースパスタのおいしい食べ方
塩を入れずに茹でる。
まじか。そうなのか。さっさと読めばよかった。パッケージには「塩茹で」って書いてあったんだけどなあ。どうやら、味が濃くなる傾向は、公式のお墨付きのようですね。バジルソースに至っては「他のバジルソースだと味が濃くなりすぎる」とまで書かれています。このエントリには、ベースパスタと相性のよいソースが具体的に紹介されていますので、とりあえず見ておけば間違いないかと。
というわけで、今回は塩なしで茹でます。ソースを温めてかけましょう。
かけました。いただきます。ボロネーゼのこっくり深みある味が、ベースパスタの主張をまるっと包み込んでよい具合です。おいしい。個人的には、今回の中では1番好きな組み合わせです。ごちそうさまでした。
ベースパスタ感想まとめ
食感もよく、味もおいしいです。風味豊かで香ばしい。逆に雑穀や全粒粉が苦手な人は、そのあたりが気になるかもしれません。あと、味がしっかり主張しているぶん、毎日続くとちょっと飽きてくる。補助的な食材として、時々食べるくらいが、ちょうどいい塩梅だと思います。
価格は1食500円ほど。パスタとしてはお高めですが、コンビニで適当に買っても同じような金額を払っていることを思えば、選択肢のひとつとして考えられるお値段という気がする。
何より、手早く作れるのがありがたい。レトルトのソースなら10分もかからない。もちろん、これだけ食べていればいいというものではないんですけど、忙しい時や、やる気がない時でも、適当なものを食べていない安心感がある。健康が気になるけれど、なかなかきちんと料理ができない、ついつい外食やコンビニで済ましてしまうという方は、試してみてはいかがでしょうか。
ベースパスタのこれから
先日、カップタイプの新商品「BASE PASTA™quick」が発表されました。調理できる環境のない職場などでも食べられる即席タイプで、付属のソースは「バジル香るジェノベーゼ」と「濃厚えびクリーム」の2種類だそう。公式サイトとナチュラルローソンでの取り扱い、発売日は2018年4月10日とのことです。
個人的には職場のランチとして食べたいので、これは嬉しいニュースでした。発売を楽しみに待ちたいと思います。